月別アーカイブ: 2012年7月

まさかりどんの木工教室

-SP-「かこさとし」の絵本の世界から「ものづくりワークショップ」の一環として公会堂記念館において「まさかりどんの木工教室」が開かれます。
-SP-絵本の中の「かこさとしワールド」も不思議な出来事やおかしなキャラクターがいつも登場します。このワークショップを始めるにあたっても、いくつかの思いがけない偶然が重なり木工教室が準備されたことをお知らせしようと思います。
-SP-この教室は私が鯖江で漆器の木地作りと商品開発をしていた関係で、公会堂の方から子供たちの木工教室のボランティアを頼まれました。そしてその打ち合わ せで公会堂近くの珈琲店で材料の準備や教室の規模などを話し合っていました。するとその場に「かこさとし」さんが幼少の頃住んでおられた社宅の現在の所有 者であるS材木店の奥様が店に入ってこられました。
-SP-私の家とSさん宅とはご近所ですがあまりお付き合いのなかった方でしたが、これもなにかの縁だと思い、絵本作家「かこさとし」についてと木工教室のこと を少しお話しました。そして厚かましかったのですが木工教室で使う材料をお分けしていただけないかお願いしてみました。すると二つ返事で材料の提供を快く 引き受けていただきました。思い切ってお話してよかったなとつくづく思いました。
-SP-私は現在、越前市錦町に住んでいますが、目と鼻の先に「かこさとし」さんが信越化学の前身でもある大同肥料の社宅に幼少の頃住んでおられました。そして 絵本の中の自然と共生する彼のみずみずしい感性は日野川や村国山で遊んだこの幼少時代に育まれたとのことです。(この社宅は戦後取り壊されS材木店の秋田 杉の貯木場になり、現在は広い駐車場に変わっています。)
 こうして何十年も時を経て、越前市と深いつながりのある「かこさとし」の不思議な絵本の世界がこのように武生公会堂で「まさかりどんの木工教室」として再現されました。
-SP-これからの未来を生きる今日の教室参加の皆さんとこのワークショップが出来ることを大変嬉しく思います。
By 店主

ゴドーで映画会開かる 白壁か黒壁か

-SP-7月2日月曜日夜、ゴドーの白壁が映画のスクリーンになった。

-SP-伊勢大神楽の人達とラピュタのoさんの提案でゴドーの定休日である月曜日に映画会が開かれた。私が土曜日、原発再稼働阻止の集会とデモに若狭のおおい町 まで出かけてしまったのと、日曜日には前に店主日記でお知らせしていた某料亭でのお宝の虫干しボランティアを仕切っていたため忙しく、この上映会の宣伝が ほとんどできなかった。お客さんが誰も来なかったらどうしようかと心配していました。それでも当日は急な告知にもかかわらず沢山の人が集まってくれて面白 い時間を過ごすことができた。再稼働阻止と虫干しと「生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言」という映画の上映会、ハードな三連チャンでもあ り「闘うコーヒー」を提供しているなまけもののゴドー店主としては面目躍如であった。

-SP-自画自賛はさておき、訪れたおおい町は多分越前市の十分の一位の人口であるのに野球場図書館公園温浴施設役場道路ヨットハーバー何もかも豪華で新しく、 瀟洒な建物が点在していた。それに町長と同じ名前がドアに表示された工事用トラックが何台も現場に見受けられた。多分何年かするとすべての原発が止まるだ ろうが、そうなると、この町は税収不足で財政破綻するだろう。まだ少しでも余裕のあるうちに新しい産業の育成に向けて方向転換してゆくのが為政者の仕事で あると思うが、誰もが辛い選択を避けて目先の経済に翻弄されている。愚かなことである。

-SP-この夜の映画「生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言」であるが、返還前の沖縄とフィリピーノ、孫請け労働者の原発ジプシーと踊り子そして 元請のヤクザ。これらギリギリのところで生きている人間達を落ちこぼれのやさしい高校教師の目線で追いかけ、絡みあってゆくというストーリーである。私が ずいぶん前に高校の遠足で訪れた美浜原発周辺の村の風景は何故か懐かしいが、原発絡みの事故や使い捨て下請け労働者の被爆を隠蔽してゆく業界体質などが映 像の中に予見されていてなかなか深いものがあった。しかし福島3月11日のメルトダウンと住民被爆を最小限に抑えるための放射能汚染情報の度重なる隠蔽は 経産省、文科省、官邸、東電、誰彼問わず万死に値する。

-SP-この作品は大変な問題作で役者も揃い、宣伝さえ普通になされれば各劇場で上映され巷に溢れたであろう。インターネットウェブという巨大な隙間がなければ、手に入らなかったこの映画が7月2日、月曜の夜にゴドーの壁に投影されたことに少し感動している。

-SP-この映画会のあと、旅回りの伊勢大神楽の新メンバーで劇団「水族館劇場」の役者でもあるSさんに彼の参加している不思議な劇団についてお伺いすることが できた。公演は年1回。博多か東京。公演三ヶ月前に劇団員が全国から集まり劇場を自ら作り稽古を始めるとのこと。また公演では劇場を劇の中でその都度解体 してゆくという。この公演プロセスを少しお聞きしただけでも心が動き、遠くてもぜひ見に行きたいと思わせる「水族館劇場」である。

-SP-また彼の紹介で「友川かずき」のドキュメンタリー映画「花々の過失」が次の上映会に提案された。デンマークの映像作家が青森の詩人であり歌手である友川かずきを追いかけるとどのような展開になるのか、大変興味深く、次回の映画会が期待されます。

By 店主