月別アーカイブ: 2014年3月

古代古謡「催馬楽さいばら」について

「たけふのこふ」が歌い込まれている古代歌謡「催馬楽」について

第2回  武生古代史研究会が開催されます。

4月7日(月曜日)7時から9時まで

武生駅南 約3分 線路沿い

ブック カフェ ゴドーにて

 

講師 一乗学アカデミー 水野和雄先生

会費 1000円 闘うコーヒー付き

会場の都合上 参加費納付予約をお願いします。

参加者多数の場合は若者優先です。 

電話 0778 42 6711  ゴドー

携帯 090 9760 0556 店主 

 

武生古代史研究会

私たちはどこから来てどこへ行こうとしているのか

2014年3月10日夜、第1回武生古代史研究会が越前市の某カフェで開催されました。講師には越前市在住の真柄甚松先生にお願いしました。当日は大陸からやってきた季節はずれの寒気団に襲われ開催が危ぶまれましたが、参加者の皆さんの熱意で活況のうちに進行しました。

古代史も新たな文書の発見や発掘調査の進展で次々に書き換えられてゆく。私が日本列島の古代史、とりわけ生まれ育ったところである越前の成立に興味を持ったのは、学生の頃読んだ京大の上田正昭先生の著書に書かれた「武生という地名は馬に関わる渡来の人たちが住んでいたところではないか」というたった一行から始まった。そしてその頃から「言語」を介した表現に関わっていきたいと思うところあり、「言葉」の背景にある育った地域の「時間」に深く関心を寄せていた。

とは言っても当時、私の世代は音楽も文学も欧米文化の大洪水、さらに大学は新左翼運動のど真ん中に有り、地方の血縁による共同体との確執は最悪の状態であった。そんな状況の中で言語による表現に歩みだすことは極めて困難であった。

私の個人的な状況はともかく真柄先生の講座は日野川流域に開花した多様な工芸に寄与した渡来系の文化について丁寧に解説していただいた。それは6、7世紀頃にはこの地域には今来才伎(いまきのてひと)と称される高度な文化を持った渡来系の人々が定住していたことをいくつかの古文書の解析からお話しいただいた。その彼らが大和から招請され、公文書の作成や巨大寺院の建造に寄与したというのである。

近年越前市でも継体天皇や紫式部に関するイベントが催されている。なぜ地方豪族の長が天皇に上り詰めたのか、どうして武生に国府が置かれ紫式部が滞在したのか。これらも日野川流域から浅水、坂井郡にわたる河川交通と鉄それに布、紙、漆といった渡来系の職能民による産業の発展と富の集積により、この地方がさかえ、豪族達が力をつけたことに起因したであろうとのこと。

真柄先生が取り組んでおられる越前の古代史。この日本の文字の発生前後の、断片的で乏しき史料から地域の古代を尋ねるということは至難の技である。この仕事をライフワークとして継続してゆくには、とらわれない自由な想像力があって初めて成立するものと思われる。今回、第1回武生古代史研究会として、先生においでいただき、様々な内容に話が広がり、有意義な時間を持つことができた。

研究会も終わり深夜、凍える空は澄み渡っていた。季節はずれの吹雪の中に始まった研究会が満天の星空で迎えられたわけである。先行き、うれしい限りである。

ブック カフェ ゴドー 店主                                

 栗波和夫