月別アーカイブ: 2014年10月

第3回武生古代史研究会講座ご案内

10月9日(木曜日)夜7時から一乗学アカデミーを主唱されている水野和雄先生に大虫神社に安置されている塩椎神についての考察、そして白山信仰と越の神々などについて語っていただこうと思っています。

この塩椎神と名づけられた男神像はそのすがた美しく、名作と思われるが作者、来歴は定かではない。いついかなる縁で大虫神社に安置されたのか興味の尽きない神像である。

また越前の無人の社寺仏閣を定期的に点検されている水野先生の感想をお聞きできればと考えています。座談会のようになると思いますがみなさんお誘い合わせご参加ください。

会費は飲み物お茶菓子付きで1000です。
会場準備の都合で予約をお願いします。

また、講座の後、時間が許せば懇親会を開きたいと思います。
懇親会参加の方は追加で1000円お願いします。

予約先 0778-42-6711 (ブックカフェゴドー)
    090-9760-0556 (栗波)

武生古代史研究会事務局

もう秋か

P1110465数日前まで眩しい夏の日差しが残っていたが、今日は空も澄みわたり、心地よい風が吹いている。もう秋なのかもしれない。

午前中、仕事の前に鯖江図書館に本の返却に出かけた。9月30日が借りた本のリミットである。いつも返却期日を忘れて、受付の若い女性に「返却日を守ってください」と強い調子で叱られている。しかし今日は姿勢正しく毅然として本を返却できるのである。

あまりに風が気持ちよかったので図書館前のテラスのベンチに座ってレイチェル・カーソン著“センス・オブ・ワンダー”を再度読み直した。レイチェル・カーソンの著作は私が学生の頃、環境汚染への警鐘である名著“沈黙の春”を読んだ記憶がある。

この“センス・オブ・ワンダー”は鯖江図書館のおすすめの1冊でサイズも装丁も美しく思わず手にとった本である。まるで悪意がなくやさしい語り口で書かれた内容は、子供たちの自然に畏敬を感じる心である。この本を心の屈折した私は丁寧に読むことなく飛び飛びに読んでいた。それではかのレイチェルに失礼かなと、思い読み直した次第である。

長く伸びた突堤のような木のテラスでは、母親に連れられた小さな子ども達がシャボン玉を追いかけはしゃいでいた。少し風があるせいで子供たちの声や足音が切れ切れに聞こえてきた。まるで遠くで遊んでいるかのように。
読みふけっている美しい本と風景が不思議に重なり、いつになく心地よい時間であった。

その日の夕方、誰もいないカフェのカウンターで片付けものをしていると、一人の青年が目の前に座った。近くの小学校で子供たちに理科を教えているという静かな青年である。彼は、自ら書いたという2枚の原稿用紙を持っていた。かつて遠くの街で教員をしていた時に受け持っていた生徒が、自らも教師を目指すと言って、その青年を武生に訪ねてきたという。原稿はその教え子に向けたメッセージのようなものだった。その表題が

“The Sense of Wonder. ”
~It is not half so important to know as to feel.~
(知ることは感じることの半分も重要ではない)であった。……………….

福島の苦難と御獄山の悲惨を置き去りにしたまま
私の中で心騒ぐうれしい瞬間が続いている。

ブックカフェゴドー 店主   栗波和夫