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加賀温泉郷から来た熨斗袋(のしぶくろ)

Noshiawabi【 伊勢の海女による「のしあわび」作りの様子 】

 きまぐれパン屋のsさんがおいしいおいしい酵母パンを配達してくれなくて、代わりに兵庫区福原町三番二号、電話神戸二番、宮内庁御用達「文明堂」神戸店の意味ありげな菓子箱を大事そうに運んできた。おもむろに方形の箱を開けると中から大量の熨斗袋がでてきた。様々にデザインされた和紙の熨斗袋で、土地柄か越前市今立町五箇で漉かれた和紙もあり、裏面には銀座鳩居堂や伊東屋の記しもあり、きわめて貴重なコレクションである。

 気まぐれパン屋さんが言うにはご主人の親せきで加賀温泉郷で三味線を弾き、晩年は後進の指導をされていた方が去年106歳でお亡くなりになった。彼女には近しい身寄りもなく縁ある人がより合い、家のかたづけなどをしたとのこと。高価な三味線や着物などは必要な人に分けられ、この熨斗袋の箱が残ったのでご主人が頂いてきたということである。推測するに芸者衆の舞の音曲としての三味線への代価としてお客さんからいただいた際の熨斗袋を、集めておられたのではないかと思われる。それにしても几帳面な方で、この優れたデザインを選択し、収集するというその美的感性を高く評価したい。

 これも何かの縁と思われ、少し調べてみた。祝儀袋などの表に添えられた白地に内朱の、水引で結ばれた1寸くらいの折り畳まれた紙の薄い立体、その中の黄色の細い短冊が熨斗鮑(のしあわび)の象徴化されものである。伊勢の海女達があわびを取り、うすくのしている上記の絵図のように「のしあわび」は古来不老長寿の縁起物として献上品の表に添えられた経緯がある。また、「のし」の字そのまま小ぶりの袋の右上に記されたものは「わらびのし」。また他には「松葉のし」などがある。

「のし」にまつわる講釈はこれくらいにして、持ち込まれた「のしぶくろ」の日本古来の美のエッセンスを一部公開したい。

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加賀温泉郷の夕暮れ
耳を澄ますと粋な三味の音が聞こえてくる
美しい「のしぶくろ」
どや

ブックカフェゴドー 店主 栗波和夫

うたかた あるいは 心太(ところてん)

七月
南條の奥 赤谷(あかたん)の
大きな栃の木の下に立つ

耳を澄ますと
日本蜜蜂が羽音を立てている

そこから
高倉(こうくら)峠を越え
岐阜県境
徳山ダムに沈んだ村の
追い立てられた養蜂家のじいさんはもういないが
「栃の花の蜜を集めた蜂蜜はあまい」

その言葉だけが残った

大きな荷物を背負って
皆んなどこへ行くのだろう

五寸ばかりの百足(むかで)が
目の前を横切ってゆく

雲の海に沈む前に
深い谷の集落を抜けて
銀色のハイウエィ

不意に同志社の神野さんの歌を思い出した

革命なき 神の広場よ燃ゆるべし
           情事密かに夜となる夏

栗波 和夫

トルコ音楽と中東音楽の話 @ Godou

【 トルコ音楽と中東音楽の話 】

日  付  9月22日(火)
時  間  開場18:00 開演18:30
料  金  1500円(1ドリンク付き) ※来場の際にお支払いください。
場  所  ブックカフェゴドー 福井県越前市1-9-19
       ※駐車場には限りがございますので公共交通機関をご利用ください。
        ご協力よろしくお願いいたします。
お問合せ  ブックカフェゴドー 0778-42-6711
      近藤(ダラブッカ)   090-3886-5684
      kondarbuka.0210@gmail.com

お誘い併せの上ご来場ください。
お待ちしております。
トルコ音楽会