阿佐田哲也「ギャンブル人生論」

asada

この本は、荻原魚雷著「活字と自活」という本で知った。
その人の印象は、初めて会った20秒で決まるという。そうかと思うと、人は見かけによらないともいう。
話してみないと分からないし、付き合って寝てみないと分からないという人もいる。
いろいろあるが、僕が言いたいのは読めば分かる、だ。

-SP-三十年生きてきた。そのことだけが私の武器である。それをもう一度私は自分にいいきかせたかった。
-SP-三十年生きてきて、小説らしいものが一本書けたのなら、もう三十年、又生きて、それでもう一本書いてやろう。教養のある玄人作家に対抗する作品を書くには、彼等にできない長い時間をかけるより手がない。
-SP-もし、小説を書く気ならば、三十年とはいわないまでも、じれったくなるような長い時間を、沈黙して生きるよりほかにない。もともと私のような下賤の者が、他人に真剣に読んで貰うようなものを書こうとすることが、神をも怖れぬ所業なのである。
-SP-私自身は知恵も教養もないが、人間が長い時間をかけてつちかってきたそうしたものの値打ちは、いくらか知っているつもりである。この大敵と対抗するためには、こちらも常人にできないことをやって化け物のようにならなければならぬ。

~麻雀小説誕生の頃~

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